【初心者向け】Base58とは？Base64との違いや使い方をわかりやすく解説

バイナリデータ（機械が扱う0と1の情報）を人間が扱いやすい文字列に変換する方法は、さまざまな場面で使われています。

中でも「Base58（ベース58）」は、誤読しやすい文字を除いた人間に優しいエンコード形式として知られています。

特に、ビットコインなどの暗号資産やブロックチェーンの世界で活用されていることから、近年注目されています。

本記事では、Base58の仕組み・使われる文字・Base64との違い・活用例などをわかりやすく解説します。

Base58とは？

Base58とは、58種類の文字を使ってバイナリデータを文字列に変換するエンコード方式です。

Base58とは、「人間にやさしい設計のエンコード方式」です。

特にブロックチェーンの文脈で使われることが多く、視認性やミスの起きにくさが求められる場面に適しています。

Base58は主に人間が直接扱う文字列として使われることが多いエンコード方式です。

暗号資産の世界をはじめ、QRコードや短縮URLなど、誤認識や入力ミスを防ぎたい場面で重宝されています。

Base64との違い

比較項目	Base58	Base64
使用文字数	58種類	64種類
読みにくい文字	除外している（例：0, O, l, I）	含まれる（例：+, /, =）
URL適性	高い（URLセーフ）	低め（エスケープが必要）
主な用途	ビットコインのアドレス、QRコード	メール添付、画像埋め込み、Web APIなど

Base64は汎用性が高く、広く使われていますが、人間にとっては視認性が悪く間違えやすいという弱点があります。

一方、Base58は人間に優しい構成になっており、ユーザーの手でコードを入力・確認する場面に向いています。

Base58Checkとは？

Base58は視認性に優れていますが、アドレスや鍵など重要な文字列での入力ミスやデータの破損を防ぐためにチェックサムを付ける必要があります。

そこで、Base58Checkでは元のデータの末尾にチェックサムを付加し、誤りが起きたかどうかを簡単に検出できる仕組みを持たせています。

Base58Checkは、「人間に読みやすいBase58の文字列に、誤り検出機能を持たせた安全性の高い表現方法」です。

暗号資産のアドレスなど、正確性が求められる場面で広く使われています。

まとめ｜Base58は「人間に優しいエンコード形式」

Base58は、バイナリデータを人間が扱いやすい文字列に変換するためのエンコード方式であり、誤読しやすい「0（ゼロ）」「O（大文字オー）」「I（アイ）」「l（小文字エル）」などの文字を除外しているため、入力ミスや混乱を減らせる点が特徴です。

数字とアルファベットを組み合わせた視認性の高い文字セットを使うことで、手書きや読み取り、音声入力にも適しています。

また、特殊文字を使わないためURLやQRコードにそのまま使えて安全で、ビットコインなど暗号資産のアドレス表記や秘密鍵のフォーマットとして広く採用されています。

さらに、Base58Checkという仕組みを用いることでチェックサムを付加し、入力ミスやデータ破損の検出が可能になるため、実用面でも信頼性が高いフォーマットです。

このようにBase58は、エンコード方式としての利便性と安全性を両立させ、人間に優しい設計がなされた優れた形式と言えます。

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